てんたんのくらし

 09年4月~ 東北のとある町の「てんたん人形劇場」の記録。

裸の王様に見える壁(転載希望)

小学生の頃、神奈川県の川崎市に住んでいました。
横浜市との境に住んでいました。
 
町と町の間には線がひいてあるのだと思ってたような覚えがある。
赤道にも赤い道があるんだと思っていたと同じように。
 
でも実際はそんなものはありません。
ましてやそこには壁なんてありません。
 
福島の原発で事故が起こりました。
 
事故により、放射性物質が、風に乗ってはじめは南に流れました、そして北にも流れました。
福島県と他の県の境には高い壁も厚い壁もないので、放射性物質は他の県や都に飛んでいきました。
 
福島では36万人の18歳以下の子どもたちが生涯にわたって甲状腺検査を行うことになりました。
しかし、すぐとなりの宮城県丸森町の一部では、83人の甲状腺検査を行うのみです。
なんだか、原発担当大臣が丸森に来たとき、地域のひとからの必死の訴えを聞いて何とかすると言ったことはこれでお終いでしょうか。
 
宮城県健康影響に関する有識者会議では
宮城県民の健康調査は不必要という結論でした。
 
放射線も見えませんが、もしかすると、県境には放射線物質を決して通さない、見えない透明な高く厚い壁があるのでしょうか。
「裸の王様」にしか見えない壁があるのでしょうか。
 
 
 
 
以下の
「子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク」の文章
をお読みくださり、皆さんの声を届けてください。
 
転載希望です。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子どもたちの未来を守るため 皆さんの声を届けてください!
福島 36万人  宮城  83人  この格差!
ご存知の通り福島第一原発の事故により放射性物質は県境を越えてここ宮城県にもふりそそぎました。
福島県では18歳以下の子どもたち36万人全員の甲状腺検査を生涯にわたって行うこととなりました。
これに対し宮城県丸森町の2地区の小学生以下83人の甲状腺検査を一回行うのみです。汚染レベルは隣接する福島県側とさほど変わらないのに県境により明らかに対応の差がでた格好です。
これに対し私たちは県に対して再検討を求めるとともに、こうした県境による対応の差が出ないよう国が基準をつくり、責任を持って健康調査を行うことを求めます。

<要望事項>
・健康調査の対象範囲、年齢の拡大。
・生涯にわたる検査の継続(チェルノブイリでは甲状腺がんは4年後くらいから出始め、長く続いている)
・検査項目を増やす(内部被曝を調べるためのホールボディーカウンターの配備、尿、血液検査など)


こどもたちのために出来るだけの予防、安全策をとることが行政、大人に課せられた責務ではないでしょうか?
国、県を動かすため、以下の宛先を参考にみなさんの言葉で声を(ハガキ、FAX,メール)届けてください。
要望事項のところを皆さんの言葉にかえていただいてもいいです。
よろしくお願いします!!
 またこの用紙をコピーしてまわりに広げていっていただければうれしいです。

下に、pdf、ワードそれぞれダウンロードできるようにしてありますので、
ご活用下さい。

原発担当大臣  細野豪志 殿
100-8914
東京都千代田区永田町1-6-1 内閣官房 放射性物質汚染対策室
FAX 03-3581-3967 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
宮城県知事  村井 嘉浩 殿
980-8570
仙台市青葉区本町3丁目8-1 総務部秘書課
FAX 022-211-2292
   メール hisyo@pref.miyagi.jp
宮城県保健福祉部長  岡部 敦 殿

住所同上  保健福祉部
FAX 022-211-2595
     メール hohukug@pref.miyagi.jp
「子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク」