てんたんのくらし

 09年4月~ 東北のとある町の「てんたん人形劇場」の記録。

お正月の遊び

 
 お正月も、もう終わりなので、お正月遊びにちなんだ話をひとつ。

[むくろじ]の話し

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 これは・・・?
 年末、子どもが雪だるまを作ったときに「目」に使ったものです。
直径1センチぐらいでしょうか。
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 無患子(むくろじ)という樹の実です。

 無患子(むくろじ)は、神社や大きな庭園などでみつけました。

 中華のデザートに出てくる「ライチ」とか、小さい紙風船の様な実のできる「ふうせんかずら」の仲間?みたいです。

 この実は、関東にいた時に拾っておいたもので、こちら東北に来てからは、まだ見つけていません。

 こんな外皮の中に入っていました。
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取れたばかりのときはもっと黄褐色で半透明な外皮です。
これは拾ってから5年位経っているので黒くなっています。

 ひっくり返すと、
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 中に黒い実が入っています。

 これ、どこかで見たことありませんか。

 そう、「はねつき」の羽の先についているやつです。

 この無患子の実に、にわとりの羽などをつけて遊んだんですね。

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 私はこの実を、ビー玉代わりに転がして遊んだり、クリスマスのオーナメントにしたりしたことがあります。
 外皮を水の中でもむと、泡が出てくるので、洗濯ごっこにも使いました。

 実際、「せっけん」代わりにも使われてきたそうです。
数珠の玉にも使われていたみたいです。


 昔から、人は、こうした自然のものをうまく使って過ごしていたんですね。

 自分の手を使って物を生み出す、すてきなことです。